1949-04-06 第5回国会 参議院 本会議 第10号
とにかく從來と異なりまして、國債、復金債等の財政所要資金を市中から調達する必要はなくなつたのでありますから、今年度の融資規正の狙いは、重要産業の設備資金の確保、貿易手形、公團認証手形等の緊要な運轉資金の供給が円滑に行われ、短期國債消化の点等が問題になつて來るのであります。
とにかく從來と異なりまして、國債、復金債等の財政所要資金を市中から調達する必要はなくなつたのでありますから、今年度の融資規正の狙いは、重要産業の設備資金の確保、貿易手形、公團認証手形等の緊要な運轉資金の供給が円滑に行われ、短期國債消化の点等が問題になつて來るのであります。
のみならず約二千億の地方財政所要資金中、四十億円に上るいわば地方財政面から見て赤字と目せられるべきものは、中央において一割五分の行政整理をするくらいに窮迫しておる現状を十分に地方財政においても考えていただきまして、この四十億くらいは地方の執務の合理化ないしは行政整理というがごときものによつて負担していただきたいというほどの、中央地方を通じまする現下の財政事情でありますので、少くとも現在におきましては
それから、軍事公債支拂延期が與える影響等についてのお話があつたかと思うのでありますが、ただいまのところ、金融機関の協力を得ることは、私はこのことによつてむずかしくなるとは考えておりませんのでありまして、なおこの点については、現下の事情において國民蓄積の増強が重大でございますから、一層協方を願つて、十分に地方並びに財政所要資金あるいは産業資金の獲得に努力をいたしたい。
○政府委員(佐多忠隆君) 通貨増発の原因についてのお尋ねでございますが、それは端的にいいますれば、総体的に見まして財政收支の不足、いわゆる財政所要資金と産業所要資金との合計額が資金の蓄積量より多い、そこにアンバランスができておりますので、その面から通貨の増発によつて資金を補充しなければならないという結果に相成つているのだろうと存じております。